ツールボックスというものは、大は小を兼ねるという性質のものではありません。
ご自身が主にどういったコンセプトで使うかが大変重要になります。これらを間違えるとかえって邪魔な存在にもなりかねません。今持っているまたはこれから揃えようとする工具の数、移動用なのか定置用なのか、あるいは置き場のスペース等を考慮してご自身にあった最適なものを探し出し、工具とともに長く使えるものを選んで下さい。一流メーカーのツールボックスは、ある意味では工具よりも高価ではありますが、一度購入すれば非常に長く使うことができますし、愛車をメンテナンスする自分だけのツールを収納するものですから、整然とわかりやすく収納した方が当然作業の能率も上がります。
|
|
そこで、みなさんはツールボックスの中に、どのように工具を収納していますか?お手持ちのツールの点数が増えれば増えるほど、その収納方法について気を付けなければなりません。万が一、所狭しとツールをゴチャゴチャと入れていたなら、必要なツールをさっとピックアップする
ことができず、メンテナンスの作業効率というものが全くあがりません。どこに何があるのか、一目で確認できるような工夫、特にソケット等の
小物に対しては十分気をつける必要があります。差込角・サイズを無視してバラバラに入れてしまうと、必要な時に目指すサイズがすぐに見つ
からずに、いらいらしてしまうことでしょう。そんなことにならないために、ハンドツールをきちんと収納する便利なツールホルダーについて
紹介します。
|
まずは、ソケットの整理のためのツールホルダーです。当社では、ソケットハンガーユニットと呼んでいます。オーソドックスなものは、スチール製のレールにオメガ(Ω)形状のクリップをつけたものです。
レールの長さも、200mmぐらいから400mmぐらいまでいろいろと揃っており、クリップについても1/4インチ、3/8インチ、1/2インチ用があります。
使い方はいたって簡単で、オメガ形状のクリップにソケットの差込角部をいれることでホールドするというものです。有名メーカーのものと、そうでないものも、ホールドの具合が少しきついか緩いかで、基本性能について大差はありません。今では、ホームセンターや量販店でリーズナブルな値段で手に入れることもできます。もしソケットをバラバラに入れている方には、絶対におすすめできる商品です。 |
左写真は、オーソドックスなソケットハンガーユニット、右写真は、ソケットバネといわれるオメガ状のクリップ。今ではホームセンターや量販店で手軽に入手出来ます。
ソケット類の整理のための必需品。 |
|
|
※3 マグネチックオーガナイザー(アメリカ製) |
またソケット使用の前後に、そのつど入れたりとったりするのがわずらわしいという人のためにすぐれものを紹介します。
マグネチックオーガナイザー(※4)という便利なものです。これは、樹脂性の本体にソケットを収納できる穴が数個あいていて、その裏側に磁石が付いているために、ソケットが落ちたりしないというものです。これは、本体ごと磁石に反応するものであれば、どこにでも付けることができるというメリットもあります。価格の方は、スナップオン(Snap-on)の磁石付きソケットホルダーは、4,000円前後で販売されています。
|
|
次にレンチ類やドライバーのツールホルダーについて紹介します。
まず、当社のアクセサリーハンガーユニット(※4)です。
これはソケットハンガーユニットと同じように、スチール製のレールにコイル状のバネがくっついているものです。ドライバー、ペンチ、ラチェットハンドル等多くのアイテムに使用でき、整理がよくまた見栄えの方もよく、また1,380円とお求めやすい価格も見のがせません。
他には、スナップオン(Snap-on)のハンドツールオーガナイザーやハゼット(Hazet)のツールホルダーというものがあります。これらは、レールの上にU字状の樹脂パーツが何個か付いていて、その間にレンチをはさんだり、差し込んだりして使うものです。主に壁面に取り付けて使用しますが、長さの短いものであれば、ツールボックスの中で使用することもできます。
|
※4 アクセサリーハンガーユニットの使用例 |
※樹脂製ツールホルダー |
|
|
ご自分のツールボックス内の整理が悪いと自己認識している方、またツールホルダーといったものに縁のなかった方、ぜひいずれかをお試し
い。愛車をメンテナンスする自分だけのツールですから、整然とわかりやすく収納されていた方が作業の能率もあがり、よりいっそう愛車いじ
りが楽しいものとなることでしょう。
|