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■4輪アライメントテスタの特徴
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知っているようで意外と知らなかった事や、知っていると役に立つことなど、
4輪アライメントと当社が開発した『Pro-Autoアライメントテスタ』に関する
ポイントを“FAQ”(Frequently Asked Question)/『よくある質問』形式で
皆様にご紹介します。
読んでおいて損することのないものばかりです。是非ご覧ください。

総   論

Q1)アライメントはなぜ必要か?
トータルアライメントの正しい点検と調整は、クルマが安全かつ安定した状態で快適に走行することができるとともに、タイヤの偏磨耗や燃費の悪化を防ぐといった経済的な効果もあります。
 
Q2)アメリカやヨーロッパでは一般ドライバーのアライメントに関する意識が非常に高いのに、なぜ日本ではあまり関心がないのか?
第一に修理工場側に原因があろうかと思います。整備工場、鈑金工場、その他カーショップなどサスペンションを分解、取り替えをするサービス工場のアライメントテスタの普及率はおそらく日本全体で5%前後と思われます。(この中には新車を販売するカーディーラーも含まれています。)直接エンドユ−ザ−と接する工場自体にアライメントテスターの設備がないため、ユーザーに対して足廻りの説明ができないばかりか、工場自身も知識やノウハウが身につかないわけです。『知識がないからテスタを必要としないのか?テスタが高額で設備投資できないから知識、ノウハウが生まれないのか?』現在のところ両方の理由と思われます。以上のようなことから日本ではアライメントに関する重要性が伝わるのはとうてい困難なことであって、アライメントに関する意識、関心が低くなってしまうのも当然の結果であろうと思われます。しかしその一方で一部の量販店ではアライメントテスターを完備して広く一般ユーザーにもアピールし、また雑誌広告や店頭でアライメントの重要性を紹介し、啓蒙活動を行っているところもあります。その波も受けて少しずつサービス工場にも普及しつつあるのが現状です。

第ニに日本人の『新車』に対する意識があります。
新車は何かにつけて完璧であると思い込んでいるのです。確かに新車は何もかもが新しくて初めて乗ったときなどは感動すら覚えます。しかしアライメントに関しては一部の高級車種を除いては、簡単なアライメント調整のみで工場出荷をしているようです。それでは、なぜ一般に新車というものは真っ直ぐ走るのでしょうか?これには主に次のような3つの要因があります。

1.タイヤが新品である。
自動車のホイールアライメントにとってタイヤというものは大変な影響力を持っています。たとえば0度40分ぐらいの左右差がある自動車でもタイヤが新品であれば真っ直ぐ走るわけです。もう少し詳しく説明しますと、タイヤはそれぞれ転がり特性というものがあって、タイヤ自身が真っ直ぐ走ろうとします。新品のタイヤはトレッド面が均一であるためにこの傾向が顕著であると言えます。だからもし新車の時点からミスアライメントの自動車であったとしても新品タイヤのおかげで真っ直ぐ走るわけです。しかしミスアライメント車であるがゆえにいずれタイヤが偏磨耗していきます。偏磨耗をしたタイヤではトレッド面の転がり特性が変わるために真っ直ぐ走りません。新車を購入したドライバーはこの事には気が付かないのです。なぜなら『新車』という意識があって、なおかつ初めて乗った時には真っ直ぐ走っていたからです。偏磨耗も急に起こるというのではなく、ミスアライメントの量によって一概には言うことはできませんが、おおよそ1万キロ以上走行して偏磨耗に気が付くぐらいのものです。その間何ヶ月、何年にもわたって無意識のうちに少しずつ自動車の横流れをステアリングで修正しているのです。

2.サスペンションブッシュが新品である。
サスペンションブッシュというものは、金属で構成するサスペンションにゴムブッシュなどで衝撃を吸収する役割を果たすものです。このブッシュが古くなるとサスペンションが走行抵抗によってステアリングと違う角度に向くのです。その結果ミスアライメント車に変身していくわけです。

3.ショックアブソーバーが新品である。
ショックアブソーバーが直接クルマの直進安定性に関わることは少ないのですが、古くなったショックアブソーバーではタイヤの偏磨耗を引きおこす原因となります。

主に以上のようなことからたとえミスアライメントの新車であっても真っ直ぐ走るというわけです。その中でもタイヤの持つ影響力は大きく、ホイールをインチアップにて偏平タイヤにしたとたんに真っ直ぐ走らなくなったということがよくあることです。これは今までミスアライメントを70%の偏平率タイヤのサイドウォールで吸収していたのにインチアップで50%ぐらいのタイヤではサイドウォールが硬いために吸収しきれないからです。またタイヤがパンクしたので1本だけ違う銘柄のタイヤを入れたとたんに真っ直ぐ走らなくなったという話もよく聞きます。これもタイヤパターンや硬さが違うものでは転がり特性が合わないのだから当然の結果であるといえます。